2015年6月20日土曜日

晃司へ。

晃司。
アンタが死んでしまってから、1週間たったよ。
長い長い1週間だったわ。

マーキから、アンタが私のブログを時々見てた話を聞いたわ。
死んでしまう直前の船の上でも見てたんやって?

またアンタが見るかも知れんけん、
きっと見てくれると信じて、アンタにメッセージを書くわ。

晃司が産まれた時、私は小学4年生の3学期だったわ。
小さい小さい可愛い弟が出来て、嬉しかったんで。
赤ちゃんの可愛さも、子育ての大変さも、オムツの変え方も全部アンタが教えてくれたの。

姉ちゃんが高校1年生になる時に、晃司が小学1年生になったわ。
アンタが心配で、小学校の正門まで毎日一緒に通ったの。
初めての遠足の事も、よう覚えとる。
みんなとちゃんと一緒に歩けるか心配で、姉ちゃんが作ったお弁当をちゃんと食べたか心配で、授業に全然集中出来んかった事を昨日のように覚えとるよ。

もういつの頃からか、アンタが全然言う事聞かんから、ホンマに言う事聞かんから姉ちゃんはいつも怒るばっかり。
怒りすぎやったけど、アンタも言う事聞かんすぎや。笑

アンタが死んだ。と、神戸の警察から私の携帯に電話があったんで。
晃司。
もう、姉ちゃんは三越の野菜売り場で腰が抜けたわ。
手が震えて脚が立たんような事、初めてだったで。

アンタは苦しくなかった? 辛くなかった?寂しくなかった?
それが心配や。

晃司。
お父さんとお母さんがどれだけ泣いたか知っとる?
今でもずっと泣いてるの、知っとる?

アンタは、親より先に逝くことがどんな親不孝なことか、兄弟全員にわざわざ教えてくれたん?
末っ子のアンタが一番に逝ってしまうなんて・・・。
テルちゃんもビンちゃんもマーキもメチャメチャに泣いとるで。

晃司。
姉ちゃんは、今でもアンタが大きな体で自転車に乗って街中をフラフラしとる気がするわ。
晃司。
姉ちゃんは、怒る相手がおらんなって寂しいよ。
アンタがおらんなって、寂しいよ。

晃司。
いつかまた、きっと会いましょう。
今度は、今度こそは優しいお姉ちゃんになりますから、いつかきっと会いましょうね。
その時はアンタも、チョットは姉ちゃんの言うこと、聞きまいよ。