2014年3月30日日曜日

セバスチャン

レストランTOMOSHIROINOUEのオープンしたての頃・・・

もう7年も前の話。
私は常に焦っていた。自分の能力以上の事をこなそうとして常に自分にイライラしていたと思う。

フランス料理店をオープンすると言うのに、お店の中にいたのは、フランス料理全く未経験のキッチンスタッフ数名と、サービス未経験の、しかも日本語がほとんど通じないフランス人だった。

キッチンスタッフがソースを「たれ」と言ったのはまだ笑い話だ。
サービススタッフのセバスチャンには正直参った。

お客様にサービスすると言うのに日本語が殆ど喋れないのだ。
「こんな時はこう言うんだよ。」
「お客様がこう言ったら、こう返事するんだよ。」
と、日本語を教えるところから始まり、彼が間違った事をするとお客様に迷惑がかかる。
限られた時間で彼にそれを英語で伝えつつ、お客様にサービスし、トンチンカンな事を言うキッチンスタッフにも指導し、その上長女はまだ生後6カ月だった(@_@)
シェフも私も、さすがに大変だった^_^;

セバスチャンに、私はいつも怖い顔をして英語で怒ってたな~・・・
もちろんそんなに流暢な英語は喋れないので^_^; より顔が怖くなってたと思う。
自分に能力があってもっともっと気持ちに余裕があったら、彼をもっとサポート出来たのにな・・・と思う。

私にとってセバスチャンは・・・、
可愛くて、切なくて、心配で気になる遠い異国の大切な人だ。
貴重な経験をさせてくれてありがとう。
会いに来てくれてありがとう。

いつか家族揃ってストラスブールに会いに行くよ。
セバスチャンが去ってから出来た、このみと双葉も連れて、いつか必ずストラスブールのセバスチャンとヒロミとユーゴに会いに行くよ♡